ｐ.16１章 花のつくりとはたらき１ 花のつくりとはたらきを調べてみよ

ｐ.16

１章 花のつくりとはたらき

１ 花のつくりとはたらきを調べてみよう
わたしたちの身のまわりには，花を咲かせる植物がたくさん見られる。花の色や形は，植物のなかまによってさまざまであるが，花弁やめしべ，おしべなどの共通したつくりが見られる。

？ 花のつくりは，どのようになっているのだろうか。共通点やちがう点に注目して調べてみよう。


ｐ.18

■花のつくり
観察１から，花は種類によって，花弁やおしべの数などがちがっていることがわかる。しかし，中心のめしべを囲むように，おしべ・花弁・がくが順についているという共通点がある。
めしべの先を柱頭といい，ねばりをもつなど，花粉がつきやすくなっている。めしべの根もとのふくらんだ部分を子房といい，子房の中には小さな粒状の胚珠がある。おしべの先の小さな袋をやくといい，その中には花粉が入っている。
花には，花弁がアブラナのように１枚１枚離れている花（離弁花）と，ツツジのように花弁がたがいにくっついている花（合弁花）がある。


ｐ.19

■果実と種子
花と果実，そして種子の関係について小学校の５年生で学習した（ 図4 ）。

？ 果実や種子は，花のどの部分がどのようにしてできるのだろうか。

考えてみよう
図5をもとに，果実や種子は花のどの部分からできるか考えてみよう。


ｐ.20

■花のはたらき
おしべのやくから出た花粉が，めしべの柱頭につくことを受粉という。花粉は動物（ 図6 ）や風などの力によって運ばれる。受粉すると，めしべの根もとの子房は成長して果実に，子房の中の胚珠は種子になる（ 図9 ）。地面に落ちた種子はその後，発芽して次の世代の植物になる。
つまり，花はなかまをふやすはたらきをしている。


ｐ.21

２ マツにはどのような花が咲くのだろうか
図10は種子から出たマツの芽生えのようすである。このように，マツも種子をつくってなかまをふやす。マツは雌花と雄花を咲かせるが，アブラナやツツジの花と比べるとあまり目立たない。

？ マツの花のつくりは，これまで学習した花と，どのようにちがうのだろうか。

ｐ.22

前ページの観察から次のようなことがわかった。マツの花には花弁やがくがない。雌花には子房がなく，アブラナなどとは異なって，胚珠がむきだしのままついている。雄花には花粉のうがあり，中には花粉が入っている。
マツでは，雄花から出た花粉が雌花の胚珠についてから，１年以上かかって種子ができる。雌花が成長したものがまつかさである。

■種子植物
マツのほか，スギ，イチョウ，ソテツなどの雌花にも子房がなく胚珠がむきだしになっている。このような特徴をもつ植物のなかまを裸子植物という（ 図12 ）。
これに対して，アブラナやエンドウなどは，子房の中に胚珠がある。このような特徴をもつ植物のなかまを被子植物という。
被子植物も裸子植物も花を咲かせ，種子でなかまをふやすという点では共通しており，この２つのなかまをまとめて種子植物という（ 図13 ）。

結果 (タガログ語) 1:

p.16

1 章 花 の つくり と はたらき

1 花 の つくり と はたらき を 調べ て みよ う
観 察 1 から, 花 は 種類 によって,
花 と 果実, そして 種子 の 関係 について 小学校 の 5 年生 で 学習 し た (図 4).

?図 6図 9マツ に は どの よう な 花 が 咲く の だろ う か
図 12).
これ に対して,図 13).